好きなもの

自分の好きなものをちゃんと把握しておきたい。

たのしい!とか、すき!とか、その都度思うことはそれなりにあるけど、人に好きなものを聞かれたときとか、日々をどうやって過ごしているかという話になったときとか、よく思い出せずにうまく答えられないから。

それに、自分にとっても、好きなものをちゃんと自覚しておくことはよいことのような気がする。なんとなく気持ちが晴れないとき、どうすればよいのかのヒントになる。まあ、どうしようもないときはなにもしたくないから布団のなかでうずくまるしかないんだけど。そういうときもよくある。

さっき、親知らずの消毒をしてもらったあと、病院の近くのパン屋に寄った。ふつうの、地元のパン屋さんという感じ。そういえば、パン屋を見つけたとき、パン屋さんある~!と少しうれしくなったので、今までを思い返してみても、わたしはパン屋さんが好きなんだと思う。パンも好きだけど、パン屋さんで、何買おっかな~とうろうろするのが好きだ。どんなに高級なパン屋でもどれもせいぜい数百円だから、値段で諦めるということがない。パンはいつでも選び放題だ。

そのパン屋さんには、初めて見るパンがあった。二等辺三角形を立体にした形で、真っ白。パンなのに、鋭角で、とてもかたい。中にはチーズが入っているらしい。すこしあふれたチーズがかたまっていた。鋭利な見た目にひかれて買ってみた。どんな味かな。

とりあえずひとつ、わたしは、パン屋さんが好きだ。